ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

三密交響曲(A級外盤No.50)

4月20日付けで開始した「外盤A級セレクション」試聴シリーズですが、ようやく第1巻の折り返し点に到着しました。

 No.50「マーラー交響曲第3番」

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レコードをターンテーブルに乗せ、針を下ろすと、、、3番の冒頭主題が流れてきてビックリ!?

いえ、それで合っているわけですが、なぜか5番だと思い込んでいたので、少々とまどったという次第。

気を取り直して演奏に集中します。

 

冒頭の8本ホルンの厚みはいい感じです。

音場の広がりは今ひとつですが、密度感は高めで、スピーカーの間にオケが密集している感じです。

第3楽章のポストホルンのソロは音量が大きめで、舞台裏で吹いている感じがあまりしません。ちょっと怪しめな音程は、生で聴くときの緊張感を蘇らす演出かも?

第4楽章のアルト独唱は「アルトの音像も、輪郭ははっきりしないが、小さくまとまってセンターに定位する」とありますが、音がかなり近目(客席最前列というより、ステージの上、指揮台の位置で聴いているよう)で違和感を感じます。

「第5楽章は『ビン、バン、ビン、バン・・・』と歌い出す少年合唱団が、声といい、雰囲気といい、なかなかのいい味を出しており、定位も自然だ」とありますが、聴いた瞬間に「少年」とわかる声です。ここは天使の歌ですから、もっと中性的な、少年とも少女ともつかない声質の児童合唱団の方がふさわしいと思いました。

 

全体としては緊張感のあるいい演奏で、マーラー最長の交響曲ですが、集中して全曲を聴き終えました。