A級外盤
「レコード芸術」12月号。片山杜秀さんの連載「レコード小説」第18回は、「ミューズの方舟侍」登場という、超展開を迎えました!!! 同じ号には、「長岡鉄男設計『モアイ』復刻版」の紹介記事まで掲載されています。 もう、何が何だかわかりません。どさく…
10月20日付朝日新聞朝刊の訃報記事に目が止まりました。 マイケル・ポンティ? 日本ではそれほど有名なピアニストではないと思います。少なくとも、Philipsの"GREAT PIANISTS OF THE 20th CENTURY"シリーズには取り上げられていません。 そんなポンティです…
「レコード芸術」10月号に掲載された、片山杜秀さんの「レコード小説」第17回が、ものすごい展開となりました。サブタイトルからして「神盤・地獄篇 方舟に乗る」です。 「そんな二菩薩が、コンクリート打ちっぱなしの、これまたとてつもなく巨大で、奈良の…
立花隆さんの5万冊の蔵書が、本人の遺志により古書店に譲渡されたことを、8月30日付の「天声人語」で知りました。 元記事はこちらになるようです。 「『立花隆が持っていた本が欲しい人』でなく、本の内容そのものに興味がある人の手に渡るようにしてほしい…
ワクチン接種部位の痛みは、その後増すこともなく、3日目の今日はほとんど気にならない程度に落ち着きました。それ以外の体調への影響も感じられず、最小レベルの副反応で済んだようです。ありがたいことではありますが、それだけ抵抗力が低下しているという…
今月の「ステレオ」誌(2022年2月号)の特集は「ECMとオーディオ」だとか。 オーディオで「ECM」と言えば「Electret Condenser Microphone」かと思いきや、、、 ドイツのレコード・レーベル「Edition of Contemporary Music」の方でした。 ソフトの特集(し…
「レコード芸術」はすでに11月号が発売されていますが、10月号に掲載されている片山杜秀さんの連載「レコード小説」を遅ればせながら読んでビックリ。 この作品は、クラシックレコードマニアの主人公が「荒マア夷先生」や「彷徨先生」に導かれて、異次元世界…
立花隆さんが、4月に亡くなっていたと報じられました。時の首相を退陣に追い込んだ「田中角栄研究〜その金脈と人脈」を書いた人物として、当時中学生だった私にもその名が刻み込まれているという、超一流のジャーナリストです。まとまった著作を読んだことは…
最近、こんな本を入手しました。 吉田秀和: 孤高不滅の音楽評論家 (KAWADEムック 文藝別冊) 奥付には「2019年5月30日発行」とありますので、2年前に出版されたようですが、私が知ったのは最近です。まだ読み始めたばかりですが、この稀代の音楽評論家を巡る…
2月13日の記事で、1982年にミュンヘンで開かれた「ピアノ・サマー」におけるコリアとグルダ、コリアとエコノムのピアノ・デュオのレコードを紹介し、コリアとエコノムの演奏はYouTubeで公開されていると紹介しましたが、なんとコリア、グルダ、エコノムの3人…
チック・コリアが2月9日に亡くなったと報じられました。享年79歳。 というわけで、今回のA級外盤紹介シリーズは、少々順番を飛ばしてこちらを紹介することにいたしましょう。 No.96「ザ・ミーティング」 チック・コリアとフリードリヒ・グルダによる「2台ピ…
1月28日に紹介した、A級外盤No.87「ソロ」(℗1979)は、ECMレーベルにおけるジスモンチ3枚目のアルバムでした。その前年に発表された2枚目のアルバムがこちらになります。 「SOL DO MEIO DIA」(独ECM 1116) 長岡先生は「ソロ」のジャケットについて、「薄…
No.87「ソロ」 Egberto Gismontiの読みについて、長岡先生は「ギスモンティ(ジスモンティ? ヒスモンティ? ヒモンティ?)については何も知らない」としていますが、現在の日本ではエグベルト・ジスモンチで通っているようです。 「楽器はピアノ、ギター、…
雑誌を見ていたら、意味深なコピーに出会いました。 掲載されていたのは、なんと「stereo」1980年2月号です。しかも広告ページではなく、なんと「試聴室」コーナーの扉です。 ちょうど41年前の発行号ということになりますが、「試聴室」ページのレイアウトや…
No.84「ブレヒト・ポートレート」 新年最初のA級外盤の紹介となりますが、その前にひとつ訂正を。No.83「鳥の歌」を紹介した12月30日の記事で、 「外盤A級セレクション」第1巻は、作曲者あるいは収録曲の年代順に掲載されています。これに従えば、このNo.83…
No.262「コーレ・コルベルグ」No.83「鳥の歌」 11月22日以来のA級外盤ネタですが、「エレクトリック・フェニックス」つながりで、第3巻のNo.262に飛びます。ノルウェーの作曲家Kåre Kolberg(1936-2014)の作品集ですが、B面の「FOR THE TIME BEING」をエレ…
「エレクトリック・フェニックス」のCDも1枚手持ちにあります。前身の「スウィングル・シンガーズ」のCDもありましたので、合わせて紹介しましょう。 「VOX」(英 VIRGIN CLASSICS VC 7 91108-2)「1812」(英 VIRGIN CLASSICS VC 5 45134 2) 奇しくも同じ…
11/22以来の外盤ネタで、前回の続きとなります。 No.80で演奏しているボーカルグループ「エレクトリック・フェニックス」ですが、手持ちにもう1枚あります(英EMI EL 27 04521)。粒子の粗いモノクロジャケットのNo.80とはうって変わってカラフルでインパク…
No.80「エレクトリック・フェニックス」 「声の生々しさは比類のないもので、定位もリアルそのもの。どうしてもそこに人がいて歌っているとしか思えない。声はあくまでも自然で、サ行、タ行、ハ行にこれっぽっちの歪み感もなく、声にならないかすかなつぶや…
No.78「ヴェサリウスのイコン」 ひさびさのA級外盤ネタですが、手元にあるのは長岡先生が紹介した米NONESUCH盤ではなく、英UNICORN-KANCHANA盤(KPM7016)です。 「外盤A級セレクション」では「英DECCAの録音」としか紹介されていませんが、別冊FMfan No.32…
No.77「トリプル・コンチェルト、アリア・ダ・カーポ」 「まず冒頭のグランカッサを含む強烈な一撃で度肝を抜いておき、一歩後退して、しかし圧倒的な厚みでベースを確保、クラリネットのジャブとパンチを次々に繰出してくるという感じで、とにかく厚く、太…
今回も振り返りネタです。 このところ「別冊FMfan」のバックナンバーを読み返しているのですが、その第27号(1980年秋号)の「長岡鉄男の外盤ジャーナル」における、ご覧のレコードの紹介文に目が止まりました。 No.32「モーツァルト/Fl&Hp協奏曲」(仏ア…
No.76「シリウス」の試聴まで進んだのを機に、「外盤A級セレクション」第1巻の三大「波形が見えるディスク」、No.18「力と栄光」、No.47「1812年」、No.76「シリウス」を振り返ってみましょう。 それぞれに対する長岡先生の描写は、次のようになっています…
No.76 シュトックハウゼン「シリウス」 波打ち際に大の字で仰向けに横たわる全裸の男の写真を、天地ひっくり返したジャケットがなかなか強烈ですが、解説に"Cover : Stockhausen takes off from SIRIUS"とあってビックリ。まさに体を張ったシュトックハウゼ…
No.75 シュトックハウゼン「ムジーク・イム・バウフ、黄道十二宮」 未聴でしたが、A面の「MUSIK IM BAUCH(おなかの中の音楽)」に針を降ろしてビックリ!! 冒頭から、金属打楽器音がとてつもない生々しさで流れてきます。これだけで超A級決定、という感じ…
No.74 シュトックハウゼン「歴年」 一週間を題材とした連作オペラ「光」の「火曜日」第1幕に位置づけられる作品で、オリジナルは雅楽編成で1977年に初演されましたが、このレコードは1979年に初演された西洋楽器バージョンです。 下の写真は、2014年に再演…
No.73「アニマスIII シナプス→ ヴァレンタイン」 「ANIMUS III」と「VALENTINE」という2つの作品を、「synapse→」(矢印はsynapseの下線として記されている)という経過部で連結するという構成です。 ジャケット裏のタイトルリストには、「ANIMUS III」はク…
No.72「パーカッション」 9月27日に紹介したNo.70「パーカッション Vol.2」の前作にあたります。「外盤 A級セレクション」の第2、3巻は、レーベルのアルファベット順並びにレコード番号順に掲載されていますが、第1巻は、作曲者あるいは収録曲の年代順に…
No.71「アヴァンギャルドのリコーダー音楽」 「(P)80年、録音データ不詳」となっていますが、B面1曲目の「Nachtstück(夜の音楽)」が1978年の作品とあるので、録音は78年から80年の間ということになります。 ジャケット写真はメンバー6人が普段着で演奏し…
No.70「パーカッション Vol.2」 私が高校に入学した1977年4月、43年前の録音です。奏者Gualdaの若々しさが印象的なジャケットですが、1939年4月生まれということなので当時38歳、今は81歳となります。 「このジャケットから受ける視覚像と、再生音から受ける…