ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

THREE PIECES

同一音源別ディスクの同時比較試聴の第2弾は、5月16日の記事でも取り上げた「ABBEY ROAD」です。先に紹介した東芝EMI盤(CP-35-3016、写真中央)の他に、エコー・インダストリー盤(BC-2012、写真左)と第一企画盤(OB-1005、写真右)の2種が手元にあります。いずれも英国EMIの正式な許諾を得ずに発売された海賊版CDと思われます。

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「こんなもの発売していいの?」と思いますが、JASRACの許諾を示すシールが貼られていますので、楽曲の使用(曲と詩の著作権)に関してはOKなのでしょう。音源の使用(演奏者とレコード会社の著作隣接権)に関しては「外国作品の著作隣接権の保護期間」というコラムに詳しい解説がありますが、ビートルズのオリジナルアルバムの場合「発売の翌年から50年間保護される」という解釈が可能なようです。

第一企画盤には「(P)(C)1990」という記載がありますので、1990年の発売と思われます。エコー盤も同時期に購入しましたが、こちらには「(P)1969」と記載されています。これは「ABBEY ROAD」の発売年ですから、音源の権利は2019年まで保護されていたはずで、1990年に権利者に無断で使用するのはNGのはずですが、、、(逆に、2021年の現時点では、ビートルズのオリジナル音源は全て自由に使用できるはず)

 

まぁ、ムズカシイ話はこの辺にして、聴き比べです。録音レベルは「東芝盤 < エコー盤 < 第一企画盤」と差がありますが、音質はいずれもハイ落ちローブースト傾向で、似たり寄ったり。海賊版にノイズや歪みが目立つといったこともなく、東芝盤と比べて聴き劣りするところはなく、マスターに近い音源を元にしているように感じられます。

というか、ビートルズの全オリジナルアルバムがCD化されたのが1987年ということですから、これを元にしてたりして、、、!?