ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

薄味好み

昨年6月に、立て続けに2台購入したCD-P650-R 。これまで1台目を使い続けて来ましたが、保証期間の1年を過ぎる前に、2台目に交換しておくことにしました。

とりあえず、2台目をADプレーヤの上に置いて、動作を確認します。特に問題はないようです。

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「それではプレーヤを入れ替えよう」と思ったのですが、この状態は聴き比べをするのに都合が良いことに気づきました。といっても、プレーヤの聴き比べではなく、同一音源の別ディスクの同時比較試聴です。同型プレーヤ2台を使えば、プリアンプのセレクタ切替えで即時比較ができますし、曲の頭出しもリモコン1台で一発で決まります。

早速、3月3日の記事で到着を報告したきりとなっていた「斉藤由貴CD-BOX」(リマスタリング盤)を、オリジナルCDと聴き比べてみます。

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とりあえずセカンドアルバム「ガラスの鼓動」のオリジナル盤を1台目(左下)、リマスタ盤を2台目(右上)のプレーヤにセットして、試聴開始です。

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まず、リマスタ盤の方が録音レベルが高い(同一ボリューム位置で音が大きく出る)ことに気づきます。そして、オリジナル盤よりも伴奏が前に出てくる感じで、ドラムやベースのアタックが、よりシッカリと聴き取れる感じです。ボーカルも、伴奏に負けじと前に出て来て存在をアピールします。音場感としては、オリジナル盤はステージ後方にプレーヤが広がり、リマスタ盤は前方で密集する感じでしょうか。リマスタ盤は時にボーカルのアラが目立つ感じもありますが、これは2台目プレーヤがエージング不足のせいかも知れません。

というわけで、ディスクを入れ替えてみると、、、基本的な印象は変わりませんが、ボーカルのアラは多少抑えられたようです。

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数時間リピート再生でウォーミングアップさせた後、「ripple」(+「TO YOU」)「風夢」「チャイム」と、お気に入りのアルバムの比較試聴を行いましたが、いずれも「ガラスの鼓動」と同傾向の音質差があり、オーディオ的にはリマスタ盤に軍配が上がりそうです。

 ただ、長年オリジナル盤に馴染んできた耳には、リマスタ盤は押し付けがましくも感じられます。「薄化粧」と「バッチリメイク」、あるいは「日本画」と「油絵」の違いといった感じで、好みが分かれるところかも知れません。

ちなみにブックレットによると、

斉藤由貴CD-BOX」は、次世代オーディオ用ディスク規格のひとつであるスーパーオーディオCDの録音フォーマット「DSD(Direct Stream Digital)」によってマスタリングされ、そのハイクオリティなサウンドを通常CDで表現するために「SBMダイレクト(Super Bit Mapping Direct)」という技術でダウンコンバート致しました。

ということです。だったらSACDハイブリッドで出して欲しかった!?