GK06SPaの試聴の続きです。
GK06SPaにはEQカーブの切替機能があり、「AES」「RIAA」「Columbia」「FFRR」の4つのカーブを選択することができます。
効果を確認しようと、とりあえず取り出したのが1958年コロンビア録音のマイルス「ポギーとベス」。
といっても、1987年発売のデジタル・リマスタ盤ですから、RIAAで問題ないはずなのですが、音がかなりキツいと感じていました。
「いや、これがオリジナルの音なんだ」と納得させていたのですが、カーブを「Columbia」に替えてみると、、、何ともツヤと深みのあるトランペットの音色が流れてきました。
「これはスゴイ!」と興奮しながらもう1枚、同じシリーズの「マイルス&コルトレーン」をかけてみましたが、こちらは「RIAA」「Columbia」どちらとも言い難い音です。
その他、古い録音を思いつくままにかけてみた中では、フランチェスカッティ&ワルターの「ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲」とグールドの1955年の「ゴルドベルク」が、「Columbia」にするとリアル感が増す感じでしたが、他は一長一短といったところでした。
ワルター/コロンビア響の「ベートーヴェン交響曲全集」などは、どのカーブに設定しても、前述のヴァイオリン協奏曲とは比べようのない貧弱な音しか得られませんでした。
そもそもRIAAと他のカーブはどう違うのでしょう?
例えばRIAAを基準とした各種カーブの特性を示すグラフを見ても、説明するサイトによって違いがあります。
結局、トーンコントロール同様、「好みに応じて使う」というのが正解なのかもしれません。