GK06SPaの音質には十分満足していますが、残留ノイズは大きめで、常用音量のボリューム位置(9時〜11時)で明らかに聞こえるレベルとなっています。
A-2000のMC入力(100Ω/1kΩ)と聴き比べてみると、
1)入力に何も接続しない場合
A-2000 100Ω < GK06SPa < A-2000 1kΩ
2)入力にアームからの出力を接続した場合
A-2000 100Ω < A-2000 1kΩ < GK06SPa
3)入力にショートピンを接続した場合
A-2000 100Ω = A-2000 1kΩ << GK06SPa
といった感じです。
また、A-2000の場合はフォノ入力への上記接続の変更に伴い
1 > 2 > 3
とノイズが減少しますが、GK06SPaの場合
1 = 2 = 3
とノイズ量はほとんど変わりません。
ちなみにA-2000のAUX入力に接続しているGK06SPaの出力を外すと、ノイズはほとんどなくなります。
合研LABのサイトでも「ノイズ対策」が紹介されており、このフォノイコの潜在的な課題とも考えられますので、購入を検討する方は気に留めた方がよいかもしれません。
個人的には、聴覚上のS/Nは極めて良好で、実用上問題ないと感じており、ノイズを抑え込むために余計な回路を付加しないことで、非常にヌケの良いクリアな音を実現しているのだと、前向きに捉えています。