ヘッドアンプCX-1の試聴です。
A級外盤を何枚かかけてみましたが、悪くはありません。が、何か物足りない。
というか、落ち着かない?
聴きやすいといえば、聴きやすいのですが、、、
CX-1をスルーにして、A-2000のMC受けと聴き比べると、やはり違います。
長岡先生が何かの装置を「何にでも秘伝のソースをかけて出すレストランのような音」と評したことがありますが、そんな感じでしょうか。
いや、化粧気を感じさせるわけではないけど、素顔は見せない?
いろいろ聴いているうちに、ふと思い立って、こんなレコードをかけてみました。
グレープ解散後、ソロ活動を始めたさだまさし初期のアルバム(1st & 2nd)です。高校から大学当時、かなりハマってました。
まずは一番お気に入りの2ndアルバム「風見鶏」。久々に聞きましたが、やはりいいですね。オーディオ的には色々注文もありますが、当時のさださんの繊細な声に惹きつけられ、全曲聴き通してしまいました。
勢いにのって1stアルバム「帰去来」。こちらの音は、まさにドンピシャ! CX-1はこのアルバムのためにあるかのようで、これまた全曲完聴。
「帰去来」は1976年11月、「風見鶏」は1977年9月とクレジットされています。1978年発売のCX-1、開発時にこれらのアルバムが試聴に使われたとは思いませんが、当時のレコードが用いられていたことは間違い無いでしょうから、やはり時代に合った音なのかもしれません。
と、ここまで書いて、奇妙なことに気がつきました。
ご覧の通り「帰去来」にはさださんの直筆サインが記されています。
従姉妹の友人が、当時さださんの事務所で働いていたというご縁でサインをお願いしたのですが、日付けが「'74.10.10」となっています。
前述の通り「帰去来」の発売は1976年11月ですから、これは変です。
「'84.10.10」の間違いでしょうか? だとすると、私が大学4年の時となりますが、そんなに遅い時期だったかな?
と、ここまで書いて、もう1枚サインをもらっていたことを思い出しました。
グレープ時代の3枚のオリジナルアルバムをまとめたBOXセット「グレープ」です。
これを見ると「54.10.10」と読めます。昭和54年(1979年)だとすれば高校3年当時ということで、これならしっくり来ます。
(19)79年と(昭和)54年を混同して「'74」と書いてしまったというわけです。
思わぬところで、40年来の謎が解決しました。が、後継機種はどうなるのでしょうか?