ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

大宇宙への帰還

ワクチン接種部位の痛みは、その後増すこともなく、3日目の今日はほとんど気にならない程度に落ち着きました。それ以外の体調への影響も感じられず、最小レベルの副反応で済んだようです。ありがたいことではありますが、それだけ抵抗力が低下しているということかもしれません。

さて、「レコード芸術」3月号を眺めていたら、こんな訃報記事が目に止まりました。

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ジョージ・クラム(George Crumb)は、少なくとも日本ではそれほど話題にのぼる作曲家ではありませんでしたが、A級外盤ファンには身近な名前ではないでしょうか。

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長岡先生は「レコードえんま帳」でも単独で取り上げていて、「オーディオマニアにはクラムのファンが結構いる。筆者もそのひとりだ」と紹介しています。

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私もファンの一人として、追悼の気持ちをこめて手持ちのCD2枚を聴いてみました。「Macrokosmos I & II」(蘭FIDELIO 9213)と「Madrigals & Makrokosmos III」(スウェーデンBIS CD-261)です。レーベル跨ぎで「Makrokosmos」全4巻のうち1〜3が揃ったかたちになります。

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いずれも「曲」「演奏」「録音」ともに優れたCDといえますが、特に「Makrokosmos III」の録音は見事。なぜかヒスノイズが耳につきますが、繊細さとダイナミックさを兼ね備えた「曲」であり「演奏」であり「録音」です。「Makrokosmos III」はA級外盤No.168(米Nonesuch H71311)にも収められていますので、いずれ紹介することになるハズです、、、!?

ともあれ、Makrokosmosに召されたクラム氏のご冥福をお祈りしたいと思います。