雑誌を見ていたら、意味深なコピーに出会いました。
掲載されていたのは、なんと「stereo」1980年2月号です。しかも広告ページではなく、なんと「試聴室」コーナーの扉です。
ちょうど41年前の発行号ということになりますが、「試聴室」ページのレイアウトや、レオタード女性のヒップを配した表紙写真が時代を感じさせます。当時私は高校3年で、同世代は大学受験の真っ最中の時期になりますが、推薦入学が決まっている付属高生という身分で、既に春休みモードでのんびりしていたはずです(ちなみにこのstereo誌はリアルタイムで購入したものではありません)。
上記扉ページのプレーヤはソニーの「PS-X75」。電子制御アーム搭載のフルオート機ということで、巨大なカバーに覆われた軸受部が目を引きます。
なぜこんな古い雑誌を眺めていたかというと、長岡先生の「レコード漫談」の連載がいつから始まったかを調べていて、「80年1月号から」(「長岡鉄男のレコード漫談」まえがき)とわかりましたが、手持ちがあるのは2月号だったという次第。
その連載第2回の「漫談」は以下の通り。
A級外盤が3枚(No.73「ドラックマン」No.64「コロボリー」No.46「チャイコフスキー」)も紹介されています。「コロボリー」を「これはジャケットに1958年と記されている。なんと22年前」と驚きをもって紹介されていますが、「最新録音盤」として紹介されている「チャイコフスキー」は「79年5月、メイソニック・オーディトリアムでのデジタル録音」とありますから、なんと42年前です。
他の4枚も優秀録音と評していて、当初は推薦盤優先で紹介していたのかもしれません。
なぜ「漫談」の連載開始時期を調べていたか、、、は別の機会ということで。