柳家小三治師匠が亡くなりました。私には「週刊FM」の連載で見知った「オーディオマニアの若手落語家」程度のイメージしかありませんでしたが、「五代目小さん、桂米朝に続いて落語家3人目の人間国宝に認定され、江戸落語界を代表する存在となった」(朝日新聞)ことを、訃報記事を見て初めて知りました。
「当時の連載記事でもないかな、、、」と探したところ、「追悼 長岡鉄男『観音力アンソロジー』」に復刻掲載された、小三治師匠と長岡先生の対談記事を見つけました。
「週刊FM」1971年6月14日号掲載ということですから、丁度50年前、長岡先生45歳、小三治師匠はなんと31歳の若さです。
「寝ころんで聴くのもけっこう」というタイトルが示す通り、「オーディオ雑談」程度の他愛のない対談ですが、サゲの会話が今となっては意味深に感じられます。
長岡「落語一生続けるんでしょう」
小三治「それも、、、見当つかない。(笑)先生はどうですか一生音追い求めるんですか」
長岡「やっぱりわからないな。(笑)」
一生続けたお二人でした。 合掌