8月26日の記事で紹介したNo.65のメシアンのジャケットの謎の写真について、ミューズの方舟のTさんから「火山の噴火と溶岩流出の夜景のように見えます」とのメールを頂きました。確かに、上半分が噴火、下半分が溶岩、といった感じもしますが、なぜそんな写真を、という疑問も残ります。そこで、ちょっと調べてみました。
長岡先生は「CALLIOPEからは同じオルガンと同じ演奏者によるメシアンのオルガン曲が6枚(CAL1925〜30)出ている」と記しています。これを頼りにググってみたところ、一通りのジャケット写真が揃いましたが、これがなんとも多士済々です。
CAL1925:これは1種類だけですが、木立の写真に見えます。
CAL1926:これも1種類だけですが、私の持っているCAL1927と同じメシアンの写真です。
CAL1927:紹介済みの2種に加え、オルガンのイラストの新たなジャケットが見つかりました。
CAL1928:木漏れ日のような写真とメシアンの2種類が見つかりました。
CAL1929:何か(植物?)の逆光写真とメシアンの2種類。
CAL1930:メシアンとオルガンの2種類。
という感じで、どうやらこのシリーズ、同一レコード番号、同一音源で、「風景写真」「メシアンのポートレート写真(1種類)」「オルガンのイラストや写真」の3種類のデザインが存在する可能性が出てきました。
「なぜこんなことを?」と疑問を呈した方が、8年以上前にいらっしゃいました。なんとミューズの方舟(関西)の会員でもある、くずてつさんでした。2012年6月23日付の「箱船航海日誌」で「CALLIOPEはワカラン」と憤慨?されています。
そこで掲載されているのが左下の写真なのですが、これまでに私がこのブログで紹介してきたジャケット写真とスタイルが完全に一致しています。トレース疑惑を指摘されても反論の余地はなさそうです。
火山の話題が、とんだところに飛び火してしまいました。