ワクチン接種後の腕の痛みは、接種翌々日の今朝には解消していました。メデタシ、メデタシ、、、といったところで、8月6日の記事で到着&トランスネジ止め修復報告をしたパワーアンプの続報です。
アンプ背面にAC110Vと表示された3Pインレットが備えられています。インレットの上には「合格証」が貼られていますが、何に合格するとトランスのネジが3箇所も外れるのかは不明です。「安心安全」の呪文のようなものかもしれません。
このアンプには電源ケーブルが付属していませんので、手持ちの3P電源ケーブルをつないで通電確認を行います。恐る恐るスイッチを入れると、、、赤いLEDランプが点灯し、6秒ほどすると「カチッ」とリレーの入る音がしました。火花が散ったり煙が発生したり焦げ臭い匂いがしたりはなさそうで、一安心。スイッチを切ると「カチッ」とリレーの切れる音がしました、が、、、赤いLEDランプは点灯したままです。何度かON/OFFして確認したところ、1分以上過ぎた頃に徐々に消灯していく仕様のようです。電源に余裕がある証拠、と解釈しておきます。
続いて、CDプレーヤとスピーカをつないでの動作確認です。
スイッチを入れた時のポップノイズは出ないようです。残留ノイズは、RCA入力端子に何も接続しない状態でボリューム最大にしてスピーカに耳を近づけると、それなりに聴こえますが、CDプレーヤを接続した状態だと「微かに聴こえるかな?」といった程度に抑えられます。
一方、ボリュームを上げ下げする時に、僅かに「ガサ、、、ゴソ、、、」といったノイズが発生します。ボリュームを回す時に感じる「ズリ、、、ズリ、、、」といった安っぽい感触と同期している気もします。この際、スピーカユニットのコーンも僅かに前後します。気分は良くありませんが、パワーアンプとしてボリュームMAX固定で使用する限りあまり問題はない、ということにしておきます。
いよいよCD再生です。手始めにグールドのゴルドベルク変奏曲を再生すると、、、普通に音が聴こえてきて一安心。一通りリファレンスCDを試聴した感想としては、
1)全般的に音が硬めでキツさが感じられる。
2)低域方向のレンジは伸びているが、力強さはもう一歩。
3)音場の広さは出るが、高さがちょっと出にくい。
といった感じで「今後のエージングに期待」といったところですが、、、大きな難点がひとつ。
4)発熱量がすごい!!!
左右のヒートシンクを含め、上下前後6面すべてアルミの筐体全体が、長時間触れていると低温火傷しそうな温度に上昇しています。室温35度の環境で、ヒートシンクの隙間に温度計を固定しておくと、、、50度を示しました!!!
これまで使ってきたどのアンプも足元に及ばないような発熱量です。商品説明には触れられていませんが、A級か、A級に近いAB級アンプではないでしょうか。
恐る恐るパワートランジスタに触れてみましたが、「熱っ!!」と手を引っ込めるような温度ではありませんでした。放熱そのものはうまくいっている、といったところでしょうか。
ともあれ、トランスもコンデンサも同じように温められていますので、全体として寿命は期待できない気がします。そして何より、、、
「真夏に使う気になれない!!!?」