ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

団栗の横並び(A級外盤No.69)

No.69「織り込まれた言葉」

これまで未聴だったレコードです。天を仰ぎ見る男性の横顔の写真に、サイケデリックなイラストだかパターンだかがオーバーラップしている、アバンギャルドなジャケットが、ある意味印象的です。

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右の写真はジャケット裏のタイトルリストですが、パッと見ただけでは、何曲目が誰の何という曲なのかわかりません、と思うのは私だけでしょうか?

Side 1の1曲目は、L.Lutoslawskiが作曲した、J.F.Chabrunのテキストによる「Paroles Tissees(織り込まれた言葉)」

Side 1の2,3曲目とSide 2の1,2曲目は、L.Berkeleyが作曲した、P.d.Ronsardのテキストによる「Four Ronsard Sonnets(ロンサールの4つのソネット)」

Side 2の3曲目は、D.Bedford作曲の「The Tentacles Of The Dark Nebula(暗黒銀河の触手)」

と読み解きます。Bedfordの曲もA.C.Clarkeのテキストによっていますが、何故かクレジットされていません。

 

さて、録音ですが、ルトスワフスキとバークリーの曲は、音源がスピーカーの高さに横一直線に並ぶ中央で、テノールが歪みギリギリの声で唄うという趣きで、音像もはっきりせず、いまいちな感じです。

それと比べれば、ベドフォードの曲は、高さ、距離感が出てきて、雰囲気が良くなっていますが、長岡先生が称賛するほどかな、という気がします(試聴感には個人差があります)。

曲自体も、20世紀音楽によくあるパターンという感じで、特に驚かされるところもありませんでした。

 

ところで、外盤にはありがちなことですが、ジャケット下部の貼合わせ部が剥がれていましたので、9月6日の記事で紹介したスコッチの「はがせる両面テープSRE-12」で直しました。この用途にはドンピシャのテープで、お薦めです。

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