No.37「ウェーバー&フランク/フルートソナタ」
No.38「シューベルト/VnとPfの音楽」
楽器の違いはありますが、共通点の多い録音です。
メイン楽器のフルートやヴァイオリンは、これみよがしな強調感はないものの、非常に美しい音色で存在感をしっかりと示し、伴奏ピアノがさりげなく、しかしやはり実在感をもって彩りを添えます。
聴いているうちに、よく行く武蔵野市民文化会館小ホールにいるような錯覚を覚えてしまいました。
どちらのレコードも長岡先生がメインに評しているB面から聴き始めましたが、結局両面を聴き通してしまいました。それだけの力のある演奏と録音だと思います。
ところでNo.37のTUDORレーベル、名前は知っていましたが、ジャケットを見るとスイスのチューリヒの会社でした。
2010年の7月から9月にかけて、チューリヒ近郊の Wetzikon という町に仕事で滞在していたことがあるため、思わず親しみを感じてしまいました。