ばっかすの部屋

趣味や関心ごとに関する身辺雑記をチラシの裏に書き散らす。 そんな隠れ家「ばっかすの部屋」

新しい聴き方(A級外盤No.33.34)

昨日(5/10)の試聴の続きになります。

No.33.34「モーツァルトピアノフォルテ作品集」
アストレとアクサン、対照的な録音で、これまでの自分の聴き方からすると、
「アクサンは痩せ気味で時にヒステリック。アストレの厚みのある音の方が、
誇張があるにせよ好み」といった感じになりそうですが、
これも前述の聴き方モードに入ると、それぞれの楽器や部屋の様子が浮かんできて、
それぞれの特徴がよく現れた録音であると理解できます。

No.34の解説に「この2枚にスタインウェイで弾いたごく標準的な録音のレコードを
加えて比較してみると面白い」とあるので、同じ「きらきら星変奏曲」を、
PhilipsのMozart Edition第7巻に収められたイングリッドヘブラーによる録音(P)1976で聴いてみまましたが、これは茫洋とした変な録音です。
そこで、このBoxで一番古い(P)1964の「トルコ行進曲付き」を聴いてみると、
こちらは今でも十分通用しそうな音です。
とはいえ、ピアノや部屋(スタジオ?)の様子ははっきりしません。
この辺が優秀録音との差なのかもしれない、と思う今の私。

他にも、手持ちのピアノフォルテのレコードを何枚か聴いてみましたが、
「新しい聴き方」モードだと、聴く楽しみが何倍にもなります。
これなら、コンサート会場で周囲に気を遣ったり気に障ったりしながら聴くよりも、
ゆったりとした気分でリアルな演奏を楽しめる、とも思えてきます。

まさにコロナ時代の「新しい生活様式」!?